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人生はフルーツ




皆さんこんにちは!

気学薬膳の菅原です。

当地は暑さもだいぶ落ち着き、

朝晩は涼しい秋の空気になっています。

本州は引き続き暑さ対策を怠らずに

お過ごしいただけたらと思います。


さて今日は「果実」について

綴ってみたいと思います。

最後までお付き合い頂けたら幸いです。


中国伝統医学では

五臓(肝・心・脾・肺・腎)

働きを助けする果実を「五果」と言い、

李(スモモ)、杏、棗(ナツメ)、

桃、栗が挙げられます。


実は我家、自宅の畑で

その五果のうち李、棗、栗を、

その他プルーンやブルーベリー栽培を行っています。


糖質制限傾向の昨今、

健康意識が高い人ほど

果実を避ける傾向がありますが、

あまり摂らないのもよくないようです。

果実を普段から食べる習慣がある人は

メンタルがダウンした際の

回復もはやいようですから。


樹木を一人の人間として考えた時に、

果実は成果の賜物、ご褒美と言えます。

甘く美味しいのは当然なのですよね。


法律用語でも収益のことを

「果実」と表現していますしね。


ですから果実のない人生なんて

味気ないとも言えますし、

いかにも運勢が悪いような気がします。


五果は五臓の働きを助ける役目。

決してメイン選手ではありません。

ですからそればかりになっても

いけないのがわかります。


物の考え方としてみると

果実=収益=お金、

お金が大前提になってしまっても

いけないと言うことですよね。

お金よりもまずは私たちにとって

大切なものがあります。

ただし勿論お金も大切。


ビジネスの方向性を考えた時に

その観点でいれば

大きく踏み外すことはないように思えるのです。


収益さえあがればいいという経営方針では

やがて成り立たなくなりますし、

かといって収益を蔑ろにしても続きません。


だからこそじっくり育んで

果実がとれたら頑張った証。


桃栗三年柿八年、

はじめはまず立派な樹木になるまでに

年月がかかるもの。


花が咲いても果実にまで生長するためには

樹木そのものに体力がなければ実を結びません。


因みに東洋の考え方では

ホンモノほど最初はうまくいかず、

うんともすんとも成果があがらないと。

低迷度合いが深いほど

その期間が長い程成果も期待できます。


弓矢も後ろに引けば引くほど

遠くへ飛ばすことができますし

北海道の深く長い冬のあとは

一斉に花々が咲くのと同じ。


逆に最初から好スタートというのは

あとは下っていくだけとも言え

やがて行き詰まりが出てきます。


我家の畑、植樹から3年経ったスモモが

今年やっと、たった4個ですが収穫できました。

そして7年経ったプルーンの木は

立派な樹木となり今年それなりに実がついたので

先日熟したものを収穫してみたら

全て中が虫に喰われていました。

ガッカリ。

ですが工夫次第でどうにか僅かでも

食せそうなところまできました。


先日我家からクルマで30分ほどの

無農薬栽培を手掛ける千田ぶどう園さんを訪ね

我家のプルーンの成績を相談すると…

「うちも最初の10年位は全然ダメだった。

ところが急に成るようになったのよねぇ。

で、ダメな実は雨風に煽られ

早々に自分から落ちていくの。

最後に残ったプルーンが優秀で一番美味しいのよ」


深いですね、ずしっときました。

こうしてホンモノほど長期間苦戦します。


果実栽培は野菜と違ってすぐに実を結べない分、

実ったときの悦びは大きいです。


だから、人生の愉しみはフルーツですね。

ご自身の中のフルーツ、

栽培されていますか?

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